実は猫にとって歯磨きは非常に重要です。
3才以上の猫のなんと8割が歯周病にかかっていると言われています。
ウチのこにはできれば健康に長生きして欲しい、と思ってるのでしたら、ぜひ歯磨きをしっかりするようにしましょう!
猫の歯磨きは超重要。しっかりやるためには
猫はそもそも歯磨きがキライ
猫にとって歯は非常に重要な部位です。
歯がなくなったら獲物を捕まえることも、食べることもできないですもんね。
なので大切な歯に触ろうとすると、ほとんどの猫が嫌がります。
歯磨きになれさせるためには、3つのステップで段階的にやっていきましょう。
歯磨きに慣れさせる3つのステップ
その1:口の中を触られるのに慣れさせる
子猫の内にやってもらいたいのが、口の中を触ることです。
…とは言っても、噛み癖につながってしまっては後でタイヘンなので、噛み癖にならないようにほどほどにしておきましょう。
※口の中は非常に雑菌が多いので、指に怪我をしていたりする場合はやめておきましょう。
その2:ガーゼで拭く
ガーゼで歯の表面を拭いて、汚れを落とします。
指にガーゼを巻いて、水で濡らし、まずは手前にある犬歯だけを拭いて慣れさせます。
無理に歯の裏側までやらないほうが無難です。
何日かやって、慣れてきたら奥歯の表面も拭いていきましょう。
焦りは禁物です。
ガーゼ以外にも、フィンガー歯ブラシや猫用歯磨きシートという商品もおすすめです。
もし指が太めだったりして、ガーゼ完全拒否!という感じだったら、次のステップ「小さめの歯ブラシ」を試してみてください。
その3:猫用の歯ブラシで磨こう
ガーゼにも慣れてきたら、いよいよ猫用の歯ブラシでで磨きましょう。
人間の赤ちゃん用歯ブラシでも可能ですが、せっかくなので猫用の歯ブラシでいきたいところ。
猫用と言ってもさまざまなものが売ってますが、おすすめは「小さいヘッドで持ちやすいもの」です。
価格は高くても400円前後くらいです。
どれくらいの頻度で磨くのが理想?
ズバリ、1日に1回が理想です。
でも結構めんどいんですよね…。
せめて3日に1回くらいは歯磨きするようにしましょう。
猫が何歳のときからやったほうがいい?
オトナになった猫にいきなり歯磨きをしようとしてもほとんどの場合かなり嫌がられます。
できれば、生後6ヶ月くらいを目安に慣れさせてください。
小さいころから慣れていれば、オトナになってからよりはそんなに抵抗しない…猫もいます。
慣れてさえいれば、嫌そうな表情をしつつも、抵抗は諦めてくれるパターンが多いような気がします。
猫も虫歯になるの?
猫は虫歯にはなりません。
うらやましいですね…。
でも、歯周病にはなっちゃいます。
結局、猫も人も歯磨きは大事ということですね。
野生の猫は歯磨きしてないじゃん!
野生の猫は、普段から獲物の皮や硬い肉などを噛んでいるので、自然とそれが歯磨きの代わりになります。
キャットフードは柔らかいので、食べかすが歯の間に残りやすく、それが歯周病の原因となってしまうのです。
野生の猫がしてないんだからしなくていいや!というものではありません。
歯を見たら、もうすでに歯石ができてるっぽいんだけど…
歯石っぽいものができてしまっているときは、諦めて病院に行きましょう。
歯磨きでは歯石を落とすことはできません。
嫌がられないコツ
猫が油断しているときを狙おう
日向ぼっこをしてうとうとしている時など、猫がリラックスしているときを狙ってやりましょう。
こちらものんびりした雰囲気でやると、猫に不審がられる確率が下がります。
猫が嫌がったら無理をせずに
大抵の場合、歯磨きは嫌がられますが、すごく嫌がれたら諦めましょう。
トラウマっぽい感情を持たれたら、元も子もありません。
歯磨き後はご褒美を
歯磨き後におやつをあげたり遊んであげたりして、歯磨きの印象を良くしましょう。
ご褒美をあげることを定番化させれば、おとなしく歯磨きをさせてくれる…こともあります。
※おやつのあげすぎには注意です。
口が臭い…そんなときは
歯磨きをしようとしたら口が臭い…。
実はそれ、もう歯周病になってしまっている可能性がもあります。
ほかにも、よだれが大量に出ているときは要注意。
早めに動物病院に行って、診察してもらいましょう。