50種類以上のキャットフードをテストしたねこちです。
さて、「シーバは猫の体に悪い!」という意見は果たして本当なのか…。
最初に結論から書いてしまうと、
急に具合が悪くなるようなことはまずありえません。
ただ、長期的に見てあまり積極的におすすめできる原材料でもないです。
でもこれはシーバだけが悪いわけじゃなくって、市販の安いキャットフードはどれもほぼ一緒にゃ。
安い食材があまり体に良くないのは人間も同じですね。
人間だって、毎日ジャンクフードばっかり食べてたら体調を悪くする人もでてきます。
でも、ジャンクフードとかカロリーが激高のものって美味しく感じちゃうのも確かな話…。
ちなみにシーバDUOもカロリーがかなり高めです。(そのぶん、猫たちの食いつきもいいけど)
ぼくの考えとしては、「シーバをおやつにするにはいいけど、毎日のごはんはちゃんとした材料のキャットフードをあげたい」と思っています。
シーバやほかの安いキャットフードの何が体に悪そうなのか、その対策はどうしたらいいのかをまるっと書いていくので参考にしてみてください。
シーバは猫の体に悪いって、実際どれくらいの影響なの?
シーバも総合栄養食なので、栄養価的には悪くありません
シーバシリーズのほとんどにはパッケージに「総合栄養食」と書かれています。
これは「このキャットフードと水だけで、健康を維持できるような栄養素がバランスよく含まれてます」ということなんです。
つまり、栄養素的にはまったく不足はありません。
シーバなどの安価なキャットフードは、原材料を安いものにしてコストカットしている
シーバが極端に安いかというと実はそんなに安くもないんですが、日本でよく売られているキャットフードは原材料がかなり安いものを使っています。
シーバの場合はチキンミールや豚副産物など、人間は食べない部分(羽根、くちばし、内蔵など)も混ぜられています。
ものによっては、内蔵に入ってる糞などもそのまま使われたりすることもあるようなので、そんなにいいものって感じはしませんよね。
そして次に多いのが穀類です。
穀類とは、とうもろこしや米、小麦粉などの人間にも馴染みが深いものになります…が!
猫は基本的に肉食動物なので、穀類の消化がニガテです。
少量の穀物なら問題ありませんが、量が多くなってくると消化がうまくできずに体調不良の原因にもなりえます。
猫に重要なのは、炭水化物じゃなくてたんぱく質
人間は雑食でサラダからステーキまでいろんなものを食べる雑食です。
猫は昔から肉食なので、体が欲してる栄養素が人間とは異なってきます。
ずばり、猫には炭水化物はあんまり必要じゃないです。
(参考文献:三鷹獣医科グループ)
逆に必要なのは、良質なたんぱく質です。
炭水化物は、おもに穀類からとれます。
そう、お気づきの方もいるかもしれませんが、前述したとうもろこしや米、小麦粉などが炭水化物です。
そして良質なタンパク質というのは、新鮮なお肉やお魚、いい部位の乾燥肉になります。
※下のほうにタンパク質が多く炭水化物が少ないキャットフードも紹介しています。
着色料は、飼い主へのアピール
プレミアムなキャットフードにはなくて、安価なキャットフードには多く入っているもの…。
それは着色料です。
猫は基本的に、見た目よりも匂いで美味しそうかどうか判断します。
見た目を変える着色料は本来不要なはずですが、なぜ入っているのでしょう?
キャットフードが色とりどりだと、飼い主が「これは美味しそうかも!」と思っちゃうんですよね。
そのため、本来は不必要な着色料が含まれてしまっています。
着色料も少量なら問題ないですが、毎日食べるものに人工的に色付けされてるのはあまりいい感じはしません。
味が違っても、原材料はほとんど一緒!?
実は、多くのキャットフードは穀類にフィッシュパウダーやチキンエキスで味付けをしているだけなのはご存知でしたか?
つまり、味を変えても原材料はさほど変わっていないことが多いのです。
わかりやすく人間で例えると…うまい棒のチーズ味か、めんたい味か、みたいな感じ。
メインの穀類は変わらないにゃ
たとえばシーバDUOのまぐろと鶏ささみ味。
まぐろやささみはエキスとして入っています。
人間が食べてるまぐろやささみをそのまま使ってるわけじゃないんですね。
このシーバDUOのまぐろ味セレクションも、ほぼエキスによるもの。
猫は香りで美味しそうかどうか判断するので、香りに関してはものすごく魅力的なんだと思います。
シーバDUO、シーフード味セレクションもずわいがにって書かれてますが、ずわいがにの肉がそのまんま入ってるわけではありません。
むしろ食材の比率的にはほとんど入ってないくらいのレベルです。
もしズワイガニやホタテがそのままたっぷり入ってたら、ぼくらのランチよりも高くなっちゃう…!笑
シーバを食べてたら猫の体を悪くするの?への答えは「猫によっては影響あるかも」
人間も猫も、病気になっちゃうときはどれだけ健康に気をつけていてもなってしまいます。
その逆で、たばこをものすごく吸ってるのにまったく病気にならない老人もいますよね。
ジャンクフードを食べまくってる人が長生きすることだってあります。
それと同じで、猫も「シーバを食べたら絶対に長生きしない!」ということはありえません。
シーバだけを食べ続けて10年以上生きてる猫だってたくさんいます。
結局は、どれだけ猫にいい食材を使ったごはんを食べさせてあげたいか?
になってきます
やはり家族である猫にはできるだけ長生きしてもらいたいもの…。
あとで後悔しないためにも、なるべくいい食材を使ったものを食べさせてあげたいという気持ちはよくわかります。
【まとめ】猫の体にいいキャットフードってシーバじゃないの?
まとめると「シーバシリーズはほとんどのものが総合栄養食なので、栄養価的にはまったく問題なし」です。
ただ、原材料に不安を感じるのもあります。
猫たちの食いつきが良いのは、シーバシリーズの味付け、香り付けが非常にうまいためです。
原材料により良い食材を使われているかどうかセレクトするのは飼い主の役目。
猫の体に最適な食事は「炭水化物は少なく、良質なタンパク質は多く」です。
かと言って高すぎるキャットフードは家計にひびきますよね…。
1日あたり、数十円のプラスくらいだったら問題なく続けれると思いませんか?
というわけで、無理なく買える中でのプレミアムキャットフードを選んでみました!
どれも食材はこだわりにこだわったものを使用しています。
あとはお肉派か、お魚派かの好みによってわかれてくると思います。
ぜひ一度本物の食材をふんだんに使ったキャットフードを試してみてください!
ジャガー キャットフード
- 8匹の猫たちに食べてもらった結果、みんなに大好評で最高の食いつき
- 動物性タンパク質が非常に多く、猫の本能に訴えかける感じ
- 主原料はチキン、カモ、サーモン、マス
総合評価(5点満点) | 4.9点 |
原材料の良さ・こだわり | 4.8点 |
食いつきの良さ | 5点 |
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 骨抜きチキン生肉、カモ生肉、乾燥チキン、生サーモン、生マスなど |
その他の原料 | じゃがいも、卵、さつまいもなど |
100gあたりのカロリー | 383.5g |
100gあたりの価格 | 約285円(定期購入で安くなる) |
原産国 | イギリス |
モグニャン キャットフード
- 原材料の63%が白身魚
- 魚の匂いがかなり強く、かつお節系の匂いが好きな猫におすすめ
- グレインフリー(穀物なし)で消化にも良い
総合評価(5点満点) | 4.2点 |
原材料の良さ・こだわり | 4.5点 |
食いつきの良さ | 4.0点 |
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 白身魚 |
その他の原料 | りんご、かぼちゃ、クランベリー、さつまいも等 |
100gあたりのカロリー | 365キロカロリー |
100gあたりの価格 | 約264円(定期購入で更に安くなる) |
原産国 | イギリス |
グランツ キャットフード
- なかなかいい食いつきを見せたキャットフード
- 天然素材だけなのに香りがよく、猫たちがすぐにやってくる
- 素材の73%がチキンとサーモン
総合評価(5点満点) | 4.9点 |
原材料の良さ・こだわり | 4.8点 |
食いつきの良さ | 5点 |
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | チキンとサーモン |
その他の原料 | さつまいも、じゃがいも、サーモンオイル等 |
100gあたりのカロリー | 375g |
100gあたりの価格 | 約233円(定期購入で安くなる) |
原産国 | イギリス |